4次元CT画像生成
3次元CT画像から4次元CT画像を生成する
Artificial Intelligence
放射線治療や粒子線治療において、4次元CTを活用したいと考えているものの、いくつかの課題があります。 例えば、不規則な呼吸パターンによるアーチファクトや、4次元CT撮影に伴う高い撮影線量などです。そこで、当社のArtificial Intelligence技術を使用して、3次元CT画像から高精度な4次元CT画像を生成することができる製品を開発しました。これにより、より正確で安全な治療が可能となり、医療スタッフの皆様にも安心してお使いいただけます。
治療計画の高精度化
胸腹部領域は、呼吸による移動が大きく、粒子線治療においては密度の変化が線量分布に影響することが多くあります。このような問題に対処するため、4Dロバスト最適化法やrange-adaptive ITV法などの手法がありますが、これらを実行するには4次元CT画像が必要となります。 しかし、3次元CT画像しかない場合でも、本製品を使用することで4次元CT画像を取得することができます。これにより、より高い精度で治療計画を立案することができ、治療成績の向上につながることが期待できます。
機械学習+IGRTの適応拡大
医療現場では、精確な治療が求められています。そのため、呼吸性移動する腫瘍の位置を正確に特定し、治療ビームを照射する画像誘導法(IGRT)が主流となっています。しかし、体内の構造は複雑であり、単純な画像処理法では十分な精度が得られないことが多いのが現状です。そこで、最近では、機械学習を用いたIGRTが注目されています。本製品を使用すれば、3次元CT画像でも、学習データとして使用することで、高い精度を持つ機械学習IGRTを実現できます。医療スタッフの方々が求める、より正確な治療を提供することができます。
(a) オリジナルの4次元CT画像。(b) 3次元CT(T50)から生成した4次元CT画像。オリジナル4次元CT画像に近い自然な感じでCT画像が生成されています。(c) 画像aと画像bの差分画像を示しています。
(注) T00 = 最大吸気相、T50 = 呼気相を示します。うつ伏せでCT撮影しています。
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